熊本のチーム、サポーター、くまモンさんに闘志と感謝を教わる。 - 2016 J2第16節ファジアーノ岡山vsロアッソ熊本 観戦

平成28年熊本地震の影響によって熊本を拠点とするサッカーJ2クラブ・ロアッソ熊本は、チーム関係者やサポーターを含めた地域全体が被災してしまい、一時リーグ戦離脱を余儀なくされた。

5月15日からJ2リーグへの復帰後も、選手の練習もままならずコンディションは厳しく、また熊本市にあるホームスタジアム「うまかな・よかなスタジアム」は被災地支援物資の拠点となったり、安全確認ができなかったりして、いまだに主催試合が開催できない状況にある。ホームゲーム扱いの試合でも他地域のスタジアムを借りて開催するという苦しい状況にある。

そんな苦難の中にあっても、ロアッソ熊本にとってアウェーの地・岡山にやってきてくれた。2016年6月4日(土)に岡山市内にあるシティライトスタジアム(Cスタ)で開催された2016シーズン・サッカーJ2第16節ファジアーノ岡山対ロアッソ熊本戦における戦いぶりと、彼らが示した感謝の想いをガッチリ受け止めるべく、スタジアム観戦の記録を綴る。

本日見かけたゲストキャラ「くまモン」「くまなく」「カモノハシのイコちゃん」。

▼ようこそ!熊本の皆様。

▼本日の試合ポスターでは、やはり「くまモン」さんがフィーチャーされている。

▼この日は「JR西日本デー」。

▼JR西日本岡山支社の「吉備之国くまなく旅し隊」の隊長「くまなく」さんも登場。「くまなく」さんと「くまモン」さん、名前が若干カブっちゃったね。

▼同じくJR西日本のICカード「ICOCA」のマスコット「カモノハシのイコちゃん」さんも登場。

▼ちなみに「カモノハシのイコちゃん」さんの後ろ姿。なるほど、ここが開くのか。

▼JR西日本ブースでは、電車の運転を疑似体験できる「電車でGO! 新幹線」で遊べるコーナーも。年齢制限なし。でも30分待ちだよ。

▼そしてファジステージには、熊本県の営業部長兼しあわせ部長の「くまモン」さん(公務員)が登場だ!

▼熊本への支援に対する感謝のご挨拶もあり。いえいえ、こちらこそ岡山に来てくれてありがとう!

▼ロアッソ熊本のシャツを着た姿も披露。ん?これって下半身は何も履いてないってこと?

「ミスター・レッズ」が「アモーレ」いじり。

▼ファジステージにはでは、この試合を生中継した地上波テレビOHKによるトークショーもあった。

▼登場したのは浦和レッズで活躍し「ミスター・レッズ」と呼ばれた福田正博さん。さすがの人気。

▼前日に開催された日本代表戦(キリンカップサッカー)の現地取材もされていたそうで、名古屋のスタバで「アモーレと三瓶を目撃した」という旬のネタ*1で客をつかむトーク、さすがテレビによく出る人は違う。でも、浦和コーチ時代に見ていた矢島選手(現在ファジアーノ岡山の10番)エピソードなど解説者らしさも。「スタバでアモーレ目撃」なら一般人でも話せそうだけど、「コーチとして矢島の面倒を見た」は価値ある解説者トーク!

▼そういえば、以前OHKのサッカー中継だと「あの男」がお馴染みだったけど、今年はミサッキーいないから来なかった?

J2ファジアーノ岡山vs横浜FC戦。あの男たちがCスタにやって来た!

熊本地震募金、熊本観光・物産展、熊本支援ファジフーズ。

▼ファジアーノ岡山などが取り組んだ熊本地震募金等の活動報告。

▼「がまだせ!」の横断幕。サポーターの書き込みもあるよ。

▼第6節東京戦、第9節山形戦でも支援活動やってたよ。

「全力」で、自粛せずに、応援中! - 2016 J2第6節ファジアーノ岡山vs東京ヴェルディ 観戦

雨のナイトゲーム。悼みながら、戦い続ける。 - 2016 J2第9節ファジアーノ岡山vsモンテディオ山形 観戦

▼この日は熊本復興支援 観光・物産展のブース登場。

第6節東京戦の記事では、何か買おうと意気込んでいた。

もしロアッソ熊本がCスタに試合しに来るときは、超おもてなししよう!熊本グッズも買おう!

▼でも、僕がブースを訪れた12時頃には完売してた。

▼仕方ないので「くまもとガイドブック」だけ貰ったよ。観光に行けたらいいな!

▼この日の熊本支援関連では、復興応援のファジフーズも。

▼やはり「売り切れ」が出てるね。

▼僕が選んだメニューは「焼き鳥丼 しお」。レギュラーメニューだけど熊本産米を使用。

▼焼き鳥売ってる店の焼き鳥丼はウマい!「しお」いい感じ。いつか「たれ」にも挑戦したい。

「熊本オーレ」「サンキュー岡山」のエール交換し、勝ち点3のために戦う。

この日から中3日の3連戦とタフな1週間のスタート。ファジアーノ岡山は、6月4日(土)ホームでロアッソ熊本戦、8日(水)アウェーで徳島ヴォルティス戦、14日(日)ホームで松本山雅FC戦、と続く。

試合前ウォーミングアップが終わった後には、スタンドの岡山サポーターから「熊本オーレ」、アウェー側スタンドの熊本サポーターからは「サンキュー岡山」という具合に応援合戦。

この日は曇り空だったけど、キックオフ直前になると雨が降り出してしまった。熊本サポーターの皆様、晴れの国でおもてなしできずスミマセン。

▼試合は前半に動く。24分に岡山の田中選手のゴールで先制!

「ベストゴールノミネート」となった田中選手のゴールを、僕はメインスタンドから田中選手の背中側から観る形になった。ゴール左側に外れそうな弾道が、キーバーの手をよけて、美しい弧を描いて、まさに吸い込まれる感じ。超興奮した!

▼1-0で岡山リードのまま前半終了。ハーフタイム、ファジ丸さんも雨仕様。

▼くまモンさんはハーフタイムのピッチにも登場して、熊本への支援への御礼ご挨拶。

▼JR西日本さん提供の「ハーフタイム抽選会」もあった。当選せず。

▼後半に入って、51分には熊本のアンデルソン選手のゴールで同点に追いつかれ1-1。ちなみに熊本にとってはリーグ復帰後初得点だったそうで。

▼しかし、65分。ペナルティエリアに切り込んだ岡山の田中選手が倒されPKをゲット。矢島選手がPKを決めて2-1と再びリード!

▼入場者数は7,308人。雨予報だとやっぱりChallenge1はきつい。

その後岡山はリードを守りきり、試合はそのまま2-1で終了!3連戦の初戦を勝利で飾った!

▼ロアッソ熊本の選手たちは、支援への感謝する横断幕を掲げて場内一周して挨拶。岡山サポーターも立ち上がって大きな拍手でエールを贈る。

ロアッソ熊本さん、よく来てくれ、よく戦ってくれました! #roasso #fagiano #J2

▼ヒーローインタビュー1人目、田中選手。今日のインタビュアーはこまっちゃん(小松アナ)じゃなくて、竹内アナ。

▼ヒーローインタビュー2人目、矢島選手。大事なPKを決めてくれた。本人はミスの多さを反省。

水曜日も勝って2連勝、週末には3連勝を狙う。

▼次節が水曜日にアウェーで徳島ヴォルティス戦。

▼その徳島戦はファジアーノ岡山が見事に3-2で競り勝って2連勝!

http://blog.domesoccer.jp/archives/60051634.html:

▼第17節が終わって、岡山は第3位に浮上。次節は、首位札幌に勝って第2位に上がった松本山雅FCと対戦。負けられない!ぜひ3連勝しよう!

▼6月12日(日)のホームゲームは試合も大事だし、「岡山市民デー」ということでイベントにも注目。

【6月12日松本山雅FC戦】イベント情報のお知らせ | ファジアーノ岡山 FAGIANO OKAYAMA

◆岡山市民デー ファジステージイベント
オール岡山ウインドオーケストラは、岡山県出身指揮者の中井章徳さん、テノール歌手の柾木和敬さんをはじめ、岡山フィルハーモニック管弦楽団などの他楽団が多数集結し、約100名の方で結成されたオーケストラです。試合前のスタジアム広場で、一緒に盛り上がりましょう!

これは昨年と同様に大いに盛り上がるステージになると予想。見逃せない。

J2第17節 ファジアーノ岡山vs東京ヴェルディ観戦してきたよ!

ほかにも消防車(レスキュー車)の車内が見られるかも。

◆消防車展示
岡山市内で現在も活躍している消防車(レスキュー車)を展示。日常では見ることのできない車内も見学できます。
※緊急出動する場合がございます

そして熊本も復帰後初勝利。スタジアムで観戦できることに感謝。

岡山が勝利した同じ日に、ロアッソ熊本にとっての久々の九州におけるホームゲームの試合は、隣県である佐賀県にあるサガン鳥栖のホーム「ベストアメニティスタジアム」を代替地として開催された。この試合、大量得点で5-2でリーグ復帰後初勝利。

【J2第17節 熊本×金沢】熊本がリーグ復帰後初の白星!平繁2発含む前半の5ゴールで7戦ぶり勝利 : ドメサカブログ

地震などの影響でJ2リーグではチームによって消化試合数の違いが生じている。岡山は17試合を終えて勝ち点31で暫定第3位だが、熊本はまだ12試合を終えたところで勝ち点16の暫定第17位となっている。仮に、熊本がこの差の5試合を全勝していたら、勝ち点が+15となり、完全の昇格プレーオフ圏内に入ってくるんだな。

さあ、ファジアーノ岡山がロアッソ熊本と次に対戦するのは、9月18日に熊本ホームゲームとなる予定。この時にはホームスタジアム「うまかな・よかなスタジアム」が使えるように戻ってるといいのだけど。その時それぞれのチームの成績はどうなっているだろうか?楽しみにしたい。

災害などの困難があると、地元のスタジアムで地元クラブの試合を観戦できる、といった日常のありがたさを思い知らされる。熊本の皆様にとって、地元サッカーチームを地元スタジアムで応援できる日常が一日も早く戻ることを祈っている。